暗黒式雑記群EX


2004年暗黒式ゲーム大賞

 年の瀬なので、今年やったゲームの中からココロに刻まれたヤツをいくつか簡単に振り返ってみたりなどする。
 一応、あとで見た時に混乱しないように2004年発売のタイトルが対象になります。よって、あたしが手を出したのは今年だが「ガチャフォース」とかは対象外。

 でわ、まずは三賞(賞の意味は相撲のヤツと同じ)の発表から。

・技能賞 「Fate/stay night」
 作り手の持つ作品世界イメージを、選択したメディア、ジャンルという土俵の上で具象化し、受け手側に余す所なく伝えるコト。この目的を大前提として、それゆえに必要とされる鋭いセンスと確かな技巧。
 今年、その技の冴えを問うならば、このタイトルを第一に挙げないわけにはいかぬ。


・殊勲賞 「エアフォースデルタ ブルーウイングナイツ」
 もしかすると、最後の「国産コンシューマーオリジナル3DSTG(あるいは、その遊び手に向けて贈られたSTG)」になるかもしれないゲーム。
 これからも2DSTG、フライトSTG、戦闘機も使用可能なFPS・TPSは発売されるだろう。だが、「3DSTG」は「BWK」が最後かもしれない。
 そして、ほとんどメリットがないにもかかわらず自社の古参STGファンに筋を通したコナミの誠意を、真摯に受け取れないゲーマーにはオレはなりたくない。


・敢闘賞 「THE大美人」
 ひとえに、ネタを貫徹した漢気と垣間見せた発展の可能性に。
 当然、来年は「大美人の逆襲」、出すよな? 50年くらいかけて「大美人FINALWARS」が出るまでガンバッてくれ。


 そして、
 今年1年をオレ的に代表・総括する、栄えある2004年暗黒式ゲーム大賞は、こちらのタイトル。まー、だいたい予想はつくでしょうが。アレです、アレ。

04/12/28  代


2004年8月26日、PS2に発売された重装機兵ヴァルケンにより思い出で穢された人、また現在にいたるまで劣化移植の恐怖と苦痛にさいなまれつつある人、そして生きているかぎり憂悶と悲しみを消すよしもない人、さらに全世界のPS2版ヴァルケンを憎悪する人々に捧ぐ

重装機兵ヴァルケン /クロスノーツ /プレイステーション2 /アクション

 おーぷにんぐをかえせ すたっふろーるをかえせ
 ぐらふぃっくをかえせ
 さうんどをかえせ

 そうさせいをかえせ そうさせいにつながる
 ばらんすをかえせ

 ろぼげーの ろぼげーのよのあるかぎり
 くずれぬばるけんを
 ばるけんをかえせ
 

04/08/27  代


君が望む新婚 〜special FanDisk〜

神魂合体ゴーダンナー!! /バンダイ /プレイステーション2 /アクション
 もし、あの病気があっさり治まる未来があるとしたら──
 僕たちは、どんな関係を紡いでゆくのだろう──

答え → 重婚合体 

 さて、「神魂合体ゴーダンナー!!」といえば、「超ハイクオリティーロボットアニメ」を標榜するマニア様御用達の深夜アニメである。「君望」もかくやの二股ロマンはさておくとしても、数多のスーパーロボットもののお約束を踏襲しつつ(おそらくは意図的に)それを機能させない脅威の演出と、(ミスリーディングといえば聞こえはいいが)悪質的な証文の出し遅れ展開で賛否姦しい問題作である。
 んで、そのゲーム版(あー、合体とかそこらへんはもう諦めました)じゃが……、
 フタを開ければ、コレがいつものナツメロボ格闘アクションゲーム。デンデンデデーッとロボ走りで踏み込んで、ガンガンガインとボコ殴る。変形したらズギャギャーッと轢き逃げ体当たりで、極太ビームを撃てばビビビビビーッと相手ロボを照り焼きだ。トドメの痛打がゴインと当たりゃ、敵はカキーンと吹っ飛んで、その後ボボボと小爆発。
 メカの殻を被っているだけの人間格闘ではなく、しかし、鈍重な空繰巨人の怪獣プロレスでもなく。良好な操作レスポンスが生み出す、軽快さとは異なる機敏快活なロボアクション。(狙っていけば)「追い詰めた敵をビルに貼りつけるように殴打殴打、ついでビルごとブチ抜いて必殺技。つかさず崩れ落ちてきたビルの破片を拾って、吹っ飛んだ敵の頭に剛腕ストライク」などの展開も超オッケーよ。
 手堅く洗練されたインターフェイスに、脅威のローディングスピード。「メニュー→キャラ選択→デモ→戦闘」の循環テンポの良さは数多対戦ゲームの中でも屈指と断言する。この高い基礎技術に裏打ちされた屋台骨の頑強さゆえ、(ぶっちゃけ、そんなに特筆すべき美点がなかったとしても)小気味良く爽快にゲームを続けられるのである。
 さらに、隠し味の部活ロボがグッド。部活用ミニロボは、乱戦サバイバルモードや女郎キャラ対戦モード「ドキッ、女だらけのミニロボ大会(ただし、「ポロリ」は無い。許せんな、チクショウ)」のみならず、通常対戦でも使用可能だが、その際の各ロボとのサイズ差は設定通りになる。暴れ回る巨大ロボ群の足元を部活ロボ(と、それに乗った人間が)うろちょろ。

ゴオちん「杏奈……、お前、こんなちっぽけな部活用のロボットで戦おうとしていたのかっ!?」

 ふっ、ゴーダンナーには楽勝で勝てるけどなぁー!(飛び道具と出が早い下段がないから) うりゃっ、必殺の部室投げ攻撃!(部活ロボでも大型ダンプカーまでならブン投げられる)
 今のところ、3Dロボアクションゲームで「高機動」「巨大」「スーパーロボ系」を満たすのは、こいつだけだと思うのだが、如何に? 他のヤツは大抵どれか一つ足りないような気がする。
 あと、ストーリーモードは「重婚合体ゴーダンナー」と「ロリ魂合体ブレイドガイナー」の二本立てだ。発売前には、アニメ1期の話にテキトーなオリジナル展開を加えたもんかと思っていたが、一応、2期のラストまできちんと収録してある(細かい所が異なるが)。原作に忠実な部分と、ズバっとぶった切った部分、勝手に捏造した部分のバランスが往年のキャラゲーを見てるようで心休まります。ゲーム版の連中は、アニメと比べると当社比で1.5倍ぐらい物分かりがいいから、見ててストレスがたまんないし。
 ちなみに、ゲーム版は最後の最後でオチがアニメと違う。アニメの諸問題を力技で解決する衝撃のラストが君を待つ! なんつーか、愛の完全勝利だ。
 ゲーム版「ゴーダンナー」は実際のところ、各ゲーム誌の評価通り、10点満点中6〜7点のゲームである。それは間違いない。だが、こいつの7点は通り一遍の7点とは訳が違う。6点を予想した遊び手に最後まで7点を返した7点だ。だから、オレは許す、おぉ許すとも。
 逆に、アニメは毎回9点を期待させて8点しか返してくんないから、見てると(出来は悪くないはずなのに)なんか腹立つんだよな……。

04/06/30  代


あいどるプロモーション 〜双葉理保〜

THE大美人 /D3パブリッシャー /プレイステーション2 /巨大女弄りとしか
 仕事を選ばないコトにかけては定評やあるグラビアアイドル、双葉理保。アイドルとしての認知度は「ちょくちょくバラエティー番組に出て、アイドル水着大会にお呼びがかかる程度」らしいが、ポロリ要員か否かは不明。
 そんな彼女が、遂に史上最大のビッグアイドルになる日がやってきた。身長48メートル、体重(自主規制)トン。巨乳が唸るぞ、空飛ぶぞ。その名は超巨大美女、そーのー名ーはぁー。
 ビッグになりすぎるのも困りもんだ。きっと「ラブ★ソングス♪」で双葉理保とくっついた主人公は、遠い世界の人になってしまった彼女を見て、複雑な気持ちでいるに違いない。少なくともあと2年は関係が続くらしいが、「ホワイトアルバム・シンドローム」にかかるのはこれからよ。

(ナレーション、滝沢久美子)沖縄でのグラビア撮影中、謎のクラゲとの触手プレイによって巨大化してしまった双葉理保。
「ウソよ、デタラメだわ!」
 さらに容赦ない自衛隊の攻撃が理保を襲う。
「私、どうしたらいいの……?」
 押し寄せる運命の荒波に、ただ翻弄される理保。まだ17歳の夏だった。←種類は違うがアイドルつーと、コレを思い出す

 んなわけで、
「ビッグ・リホー、ショータァイム!」てな感じの「大美人」じゃが、ゲームの中身自体は「フツーに出来のよろしくない3DSTG」だったりする、これが。運動性に障害がある、もといチャレンジドなヘリ・戦闘機・戦車を操って、弾をブチ込みまくる。その対象が巨大水着ギャルというネタ一点で、すべてのゲーム的不具合を突破しようという漢気溢れるゲームだ。
 圧倒的スケールで「ドン! バン!」とせまる乳と尻にサイズ計測ビームを接射とか、夕陽をバックに中央道を首都に向けてひた走る双葉理保を追走しながら後頭部に戦車砲を叩き込むとか。とにかく四六時中、ナニかを打ちまくる、その心意気や良し。……良しなのだが、どうにもすっきりしない。愛ってなんなんだ、正義ってなんなんだ。力で勝つだけじゃナニかが足りない。
 コレはアレだ、このゲームは巨大女を売りにしてる割に「下から見上げるアングル」が圧倒的に不足しとるのじゃ。機体の運動性の悪さとゲーム攻略上の都合があいまって、ビッグな女体をぐりんぐりん舐め回すように 視姦 観賞する機会が殆どない。ヘリとか戦闘機だけでなく、歩兵を動かして肉弾戦を挑むミッションがあれば良かったんじゃ(まだ、隠し面を見てないので、それに期待)。ロケラン片手に足元に潜り込んで、真下からゴールデントライアングルをロックオンですよ、あなた。
 もともとプレイヤーが縮小するゲームだったのを女体の方を巨大化させたコロンブスの卵発想はオッケーよ。そのネタを怪獣映画ノリで貫くのもオッケーよ。ただ、結果的に特撮色に巨大ギャルが食われて、どっちも半端になってしまった感が拭えない。もっと面白くなるよ、このゲームは。
 あと、ラストは「双葉理保が元に戻って、完」じゃなくて、「プレイヤーがオキシジェン・デストロイヤー抱えて、相打ち自爆」にしといた方がイイと思う。
 んで、
「あれが最後の双葉理保とは思えない」
 とかなんとか。そして、来年「大美人の逆襲」を作るのじゃ。今度は新キャラの巨大女と対決よ。

04/05/25  代


後楽園遊園地で私と握手!(←注、地獄の九所封じ其の八)

キン肉マン ジェネレーションズ /バンダイ /プレイステーション2 /アクション
 「キン肉マン ジェネレーションズ」はキン肉マン25周年記念作品らしい。25周年だからゲーム作ったのか、ゲーム作ったら25周年だったので記念作品つーことにしたのかは知らんが、とにかく記念プロジェクトらしい。
 その輝かしい看板を掲げて発売された「肉ジェネ」の内容をお値段分で換算すると、
・SIMPLEキャラクター2000「キン肉マン THE超人タッグマッチ」、2000円。
・同「キン肉マンU世 THE超人プロレス」、2000円。
・愛蔵版キン消し大図鑑(新キン消し9体セット付き)、2000円。
・同人ゲーム「THEマスク狩り」、800円。
 計、6800円なり、つーコトになる。こう考えると、けっこうお買い得。ただし、予約特典のキン消しが貰えなかった人は「キン消し図鑑1400円」「マスク狩り1400円」になってしまうので、ビミョーに割高感が出るが。
 「キン肉マン」&「二世」から新旧選りすぐりの超人が全48人(実質的には36人)。シングルありーの、タッグありーの、バトルロイヤルありーので、リングに稲妻はしる! 立ちあがれ、キン肉マン世代よ! ……てな謳い文句なわけじゃが、実はメーカーサイドが購入者として期待していると思われる「『キン肉マン』? あー、ガキの頃、好きだったなー。キン消しとか集めてたしー。今思うとムチャクチャなマンガだよなー。『お前が私より先の落ちるのは、その重い鎧があるからだ!』とか言ってんの、ウププー」なんて「昔とった杵柄」タイプが一番、このゲームに向いてない(楽しめない)気がする。そもそも心に(キン肉マンつーかゆでたまごへの)愛がないヤツはスーパーヒーローではないので論外として、第一前提となるのはそれなりに「キン肉マン二世」が好きなこと。そして、ゲームとして不備を「キン肉マン」であるがゆえに許し、また「キン肉マン」としての不備をゲームであるがゆえに許す寛容の精神だ。思うに、「肉ジェネ」をもっとも楽しめるキン肉マンファンは「毎週『キン肉マン二世』を愛読している、ファミコンの『マッスルタッグマッチ』が好きだったヤツ」だ。
 自分でゲーム運びを演出しようとしなければ、ひたすら単調かつ大味。黙って待っていれば原作の熱いエピソードが再現、なんて甘っちょろいサービスはほとんどない。揃っている素材を元に、どれだけキン肉マンの雰囲気を演出するツールとして活用できるか。それが、このゲームを遊ぶ上でプレイヤーに問われる技量となる。
 個人的には、「肉ジェネ」の一番おもろいトコロは、原作を忠実に再現した部分と新たにでっち上げた部分のバランス加減にあると思う。ゲームで追加された要素だけではなく、原作由来の必殺技も全モーションを3Dで見せると懐かしいだけでなく新鮮に映る。特に「地獄の断頭台」には感動した(「テクニックはザ・ニンジャ」から「宇宙的レスリングはプラネットマン」までのあたり)。
 懐古や追体験以上の感動を見出せるというのは、「キン肉マン ジェネレーションズ」の25周年目の「キン肉マン」としての大きな意義だ。


 あとは、「マスク狩り」モードで相棒のCPUがもちっと賢ければな……。
「ちっ、ネプチューンマンのうすのろめ。だが、これで奴との主従関係もご破算。これからは俺一人でマスクを狩ってやるぜ」
 いや、マジで一人でやらせてください。相棒はマスクジエンドの時だけ出てくる方向で。

04/04/27  代


リネージュ2 -民族浄化の現場より

<序文>美しい世界へようこそ
 同じMMOをやっていない人にその楽しさを伝えるのは難しい。複数の人間がアクセスすることで成り立つその社会では、人間同士の係わり合いとその蓄積によって外部には全く通じない言葉で共通認識が維持されることがある。
 ここでは、3Dで描かれた美しいアデン大陸にちょっとしたデフォルメを加えて紹介することにしよう。これは、誰かが書いたシナリオに従ったものではない。すべて実在の人間−生きて、社会生活を送り、自宅でゲームを遊ぶ人々−の意思の絡み合いによって為されたことの記録である。
 ゲームキャラクターに物理的な血は流れていくとも、その魂はまぎれもない本物なのだ。そのことを念頭において読んで欲しい。

 どんよりと曇った空の下、一人の戦士が沼で狩をしている。端麗な顔のつくりで肌は灰色。ダークエルフだ。
 獲物は、ゾンビとダークホラー(巨大な鎌を持った亡霊)。5匹狩るごとにダークエルフの村で商人にゾンビの皮を売ればもっと儲けになるだろうが、日本語を解しない彼はそれを知らない。ダークエルフは、怪物を倒して手に入る経験値と金に満足して沼地を走り回りながらもくもくと獲物を狩っていた。
 通りすがりの、数人の冒険者たちが傍に立ち止まった。リーダーはブロンズの鎧に三角のカイトシールド、巨大な剣を装備している。王の試練を乗り越えて認められた戦士、ナイトだ。
 リーダーがダークエルフに声をかける。
 「Japanese?」。
 「no」ダークエルフは手を休めて返事をした。
 戦士の一団が黙って彼を取り囲む。僧侶が足止めの呪いを唱えると、地面がダークエルフの足を飲み込んで動きを封じた。3人の前衛が剣を繰り返し振り下ろし、ダークエルフは死体になった。
 彼が落とした遺品を拾い、一団はすばやくそこを離れた。他人のキャラクターを殺したプレイヤーが町に入ろうとすると町の警備兵にとがめられる。あるいは、それを狙う狩猟者(PKK)に狙われることもある。殺人の証拠を消すためにはモンスターを倒して性向を下げなければならない。狩場へと駆けながら一団の誰かが大声であたり一帯に宣言する。「中国人ヌっころしたぞ!」

●1
 リネージュ2は、韓国のNCソフトが運営するMMOだ。リネージュ2日本語版はその日本国内向けのみのサービスにあたる。現在はベータテストの期間なので、参加するプレイヤーはテスターと呼ばれ、無料で公開されている。
 国内向けのはずなのだが、世界中に張り巡らされたインターネットを経由して海外からアクセスするテスターがいた。ドイツ人、アメリカ人、韓国人、そして中国人のテスターがこれまでに確認されている。
 運営会社がIPを制限し、住所が日本国内にないテスターを除名したことで国外からのアクセスは減った。しかし今でも、明らかに日本語ではないローマ字のシャウト(キャラクターが発する、その地域全体に伝わるメッセージ)がダークエルフ領南部などで流れることがある。彼らは中国人だとされている。

 軋轢は、モンスターの奪い合いから始まった。
 経験値、あるいは金を大量に出す特定のモンスターは、発生時間と狩場が限られている。その要所要所を国籍不明の集団が占拠したのだ。誕生したばかりのキャラクターを育てる比較的稼ぎのいい狩場のほとんどが片言の英語による威嚇と、国籍不明のローマ字の会話で埋めつくされた。エルフ領の地下要塞、ダークエルフ領の黒魔法研究所、話せる島の遺跡などで、彼らは部屋を占拠し、入ってくる者を追い払い、モンスターを狩り続けた。
 彼らの目的はRMT(ゲーム内通貨と現金との交換)だという噂が流れた。ゲーム内の金の供給源を独占し、価値を上げる一方で、顧客となる日本人が直接金を手に入れにくくするのだ、と。

●2
 3月23日の深夜10時、申し合わせたテスターたちが、黒魔法研究所内でモンスターそっちのけで中国人と思われるキャラクターを殺し始めた。
 伝え聞くところでは、RMTをやっているとされるグループのほとんどはその場におらず、また日本側の指揮官は途中現実世界の用事で退席してしまうというしまらない戦闘だったらしい。それでも運営会社の予測なしで100人以上が参加した大規模戦闘はシステムに大きな損害をもたらした。
 アデン大陸各地で、システム過負荷でモンスターの動きが止まった。
 強いはずのモンスターが、反撃もせずに殺された。経験値の計算も追いつかず、モンスターを倒して一分以上してから不意にクエストアイテムが入ってきた。
 NPCサーバーがパンクし、武器屋の店員が戻ってこない空のカウンターの前で、客が途方にくれていた。
 グルーディオ南部の地面がいきなり消えうせ、歩いて町に入ろうとした者が地面に呑まれた。

 サーバーは何度も再起動され、そのたびにプレイヤーはパスワードを入れなおしてサーバーに再接続した。一部は、中国人と戦うために。そしてまた、彼らと戦う中国人も。

 各種族のスタート地点で、中国人と戦うための捨てキャラクターが多数生産された。中国人を殺すために今生まれたばかりという戦士の話では、話せる島で彼が生まれたとき、日本人とは思えない連番が振られたキャラクターも同時に生み出されていたということだ。欧文に加えて番号が振られたキャラクターは間違いなく中国人、という共通認識ができあがった。日本側もショッカー1号、2号といったあきらかに適当な兵隊を捨てキャラクターとして量産した。
 中国人殺害目的のクランがいくつも設立された。日本人か、と誰何するのはまだましなほうで、欧文の名前とみるや問答無用で襲う一団も現れた。ネット上では日本語名の外国人キャラクターの名前のリストが公開された。それには私が狩場ですれちがった名前もいくつか載っていた。大抵は、狩場の隅でひっそりと狩をしていた記憶しかない。中には日本人もいたらしい。証明する友人がおらず、掲示板を見ないものは、殺されるまで自分が狙われていることにも気づかなかっただろう。

 以前、日本語が話せないドワーフと狩をしたことがある。彼のマシンはWindows98で、FEPが使えず、いつもローマ字で苦労してしゃべっていた。ソロで狩するぶんには問題ないよ、と言っていた。彼は無事でいるだろうか。ドワーフはレアアイテムを持っていると思われているので、アイテム狙いの正義の士に率先して襲われたかもしれない。

●3
 話せる島で生まれて以来、ともに冒険を重ね、いっしょに大陸にわたってきた友人がいる。彼もクランを作ると言い出した。
 RMT、PK、中国人など「不届き者に鉄槌をくだす」クランで、名前は「聖なる血」。私も彼も英文の名前なので、勘違いした志願者に殺されなければいいのだが。
 だが、身を守るためには、先に旗幟を鮮明にして名を売ることで自分が日本人であることをアピールしなければいけないのかもしれない。このところ、欧文名のものが歩いているだけで後ろから殴りかかってくる奴もいる。たしか、ナチスから身を守るために出自を隠してSSに入隊したユダヤ人を主人公にした漫画はなかったか。

 クランを作るという友人は私よりかなりレベルが高く、今は一緒に行動することはほとんどない。そこで今日は同じくらいレベルのパーティに参加して狩をすることにした。もちろん、PK目的でなく、NPCのモンスターが相手のパーティだ。
 9人で行動すれば、何も考えずに戦ってもほとんど命の危険はない。ひとしきり暴れて、ヒーラーのMPが足りなくなったところで全員が座ってMPの回復を待つことにした。
 どこかからシャウトが流れた。中国人に殺されて身ぐるみはがれた、という救援要請だった。このゲームでは、殺されても現金と手に持っている武器(身に着けているものの中では大抵一番高価)を落とすことも、ましては奪われることはない。そう思ったが、私はそれを口にしなかった。パーティの誰もが知っていることのはずだった。それでも、話題はRMTをする中国人に移った。いやあれは中国人のふりをした韓国人だ、と言う者もいた。韓国にある管理会社と結託して、アデナの価値を上げているのだ、と。たしかにRMTを会社は認めていないが、会社にとって魅力的なのは間違いない。何もせずにコンピューターの中の数字がそのまま資産価値を持つわけだから。
 今日もモンスターの行動は遅れ気味で、戦闘中にサーバーが再起動された。誰かが、「中国人が出て行けば、サーバーもきっと軽くなるよ」と言った。いったい全プレイヤーの何%が中国人だというのだろう?
 しかし、私は黙っていた。ユーゴスラビアで9人のボスニア人が集まったら、同じようにみなが口々にセルビア人の悪口を言って、残りが黙って心の中で突っ込んだに違いない。いや、みな心のそこから同意していたのだろうか? この場で疑問を感じているのは私だけなのか?
 どうせ言ったところで無駄なのだ。返ってくる返事はわかっている。「−あんた、中国人? それともRMTでアデナ買ってんの?」

 ゲームをしながらぼんやりテレビを見ていると、尖閣諸島の事件が流れていた。
 なんだか耐えられなくなって、電話を理由にゲームを中断することにした。私用で抜け出す私に「おつー」「おつかれー」とみんなが声をかけてくれる。本当にいい人ばかりだ。

 無性に喉が渇いて、コンビニに茶を買出しに行った。自転車を駐輪場から引きずり出すと、とたんに「こんばんわ」と威圧するような大声で二人組みの警官に呼び止められた。このあたりは自転車の盗難が多いのだ。治安のため、多少の不愉快はしかたがない。
 そう思うと、先日通りがかりに中国人と間違えて私を殴った男と警官が重なって見えた。「Japanese?」と聞かれたときのことを思い出した。
 胸の中に何かがあふれた。
 「ore kana utenai」と一生懸命返してくれたドワーフ。ドイツから来たハッカーは、初めて戦士としての私の能力をみとめ、助力と庇護を求めてくれた。狩場で話しかけてきた中国人、何を言っているかわからなかったけど、ただ友達になりたかっただけじゃないんだろうか。みんな、どこにいるんだろう。どこにいったんだろう。

 僕は日本人だ。お前ら正義の味方の標的じゃないよ、残念ながら。
 でも、お前らは嫌いだ。自分は安全なところにいると信じて他人を遊びで狩る、お前らみたいな正義の味方は大嫌いだ!。

 …とっさに「What's UP!」と、喋ってしまってから我に返った。
 警官は私の顔をマグライトで照らしながら、奇妙なものでも見るように「…日本人でしょ?」と聞いてきた。
 私は、いや英語の勉強中で頭がいっぱいでつい、とごにょごにょ言い訳して、自転車の管理番号を見せてその場を逃れた。
 日本は平和だ。少なくとも警官がいきなり殴りかかることは、無い。

●4
 いろいろ書いたが、リネージュ2は楽しいゲームだ。
 難しい問題はあるが、なにそれは現実世界といっしょ。少なくとも自転車を盗まれないことだけは保障する。なにせ最先端の韓国語版でもまだ自転車は実装されていない。最近は、新たに入ってくる人が少なくて、低レベル向けの装備がなかなか売れないのだ。
 興味がある人は、ぜひこの3Dの美しいグラフィックを堪能し、私の売れ残りのボーンピースブレストプレートを下取りして欲しい。
 本当の人生へ、ようこそ。

<後日追記>
 ここ数日のアデン大陸の情景を、フセイン政権下の市民が書いたブログ、ナチス政権下のドイツ市民、スターリン独裁下のソ連市民、ユーゴ末期のボスニア人の日記などを参考にWired風に書いてみました。
 実際にはアデン‐エルモアの冒険者は皆もっといいかげんで気楽です。社会からはじかれても、一人で狩をしていればそれなりに強くなれますし。
 最初の沼地の描写は、某掲示板への書き込みをもとにしたフィクションです。もとの書き込みによれば、「最初はJapanese?と聞いてもnoとしか答えなかったくせに、殴り始めたらyyyyyyとか言ってやんの」とのことでした。私は、そこまで描写する気にはなれませんでした。

 黒魔法研究所の戦いとサーバーの不調の因果関係は管理会社が公式に認めたものではありません。グルーディン南部の地面消失は昨日も発生しました。サーバーではなくクライアントのバグの可能性が高いです。

 あえて本文では詳しく書きませんでしたが、ゲーム内での死は、現実世界ほど深刻ではありません。所持品を一つか二つ落として経験値が下がるだけです。死体になると、その場所で魔法もしくはアイテムによって同じパーティの仲間に復活してもらうか、あるいは最寄の町に戻るかを選択することになります。また、他人のキャラクターを攻撃したキャラクターが死ぬと、所持品をさらに多く落とすようになります。人を殺すことはリスキーなのです。
 問題は、その気もないのにいきなり他人の悪意にさらされて殺される精神的衝撃ですが、まあそれを言い出すときりがないので…。私は、あまり好きにはなれません。

 パーティ内でも中国人排斥に同調する人は少なかったです。パーティの会話も、断片的なチャットを掲示板の書きこみで補足したため、ほとんどフィクションとなっています。

 ボーンピースブレストプレートが売れました! 思ったより2000アデナも高く売れました。お買い上げありがとうございます。
 あとはボーンピースの下穿きが残っているので、いつ売るべきか市場を眺める毎日です。14Lvのエルフの女の子が値切って買おうとしたのですが、お前にはまだ早い!と叱って追い返してしまいました。ゲーム内のレベルは年齢と近い感覚です。あのとき売っておけばよかったかもしれません。
 これを聞いたゲーム内の友達(Lv25ウォリアー)は「幼女からかうなんて。法律に触れるセクハラだね」と言いました。しばらく会ってはいませんが、師匠(Lv37ナイト。最近はダンジョンの奥に棲んでいてめったに地上に現れません)なら、「オムツはいてケルティル(一番弱い初期モンスター)殴ってるのがおにあいのお前が、それを語るには10レベル早い。」と叱ることでしょう。ゲーム内はそんな感じです。

 私も警官に喧嘩を売るような愚かな市民でも、現実とゲームの区別がつかない危ない人でもありません。念の為。あそこは断固としてフィクションです。ただ、深夜にいきなり後ろから怒鳴られたら、ちょっと動揺して奇声をあげてもしかたないと思いませんか?

 とはいえ、最近ゲーム内で知り合った女の子を本気で好きになりつつはありますが。
 この文章は、私を王子様と呼んでくれたあなたに捧げます。私たちが日中の仕事を終えた後にともに生きる、このアデンの地が、訪れる人みんなが幸せになれる場所になることを願って。
 …あんまり平和になりすぎてモンスターが沸かないと、困っちゃうけどね^^。

 さあて、彼女に置いていかれないようにレベルアップしに戻ります。

04/03/27  ちびくろ参謀


さすがにもう次はあるまい

 「Jフェニックス2」製作者の性根を叩き直すには、どうすればいいんだろう。
 10点満点で7.5はいけそうな素材で4.5点のゲームを作って、なんら恥じるところがない根性を叩き直すには、どうすればいいんだろう。振り翳した怒りの拳に誓いを込めて煮え滾った赤い血を解き放ちたい、いや、マジで。

 例えるなら、
 場末のとある食堂に、ちょっと変わったメニューがある。その料理はこの店でしか食えないし、(ある一面においてのみ)理想形に近い。んが、その店は他の総てがダメだ。客はもはや付き合いのいい物好きとイタい信者のみで減少傾向に歯止めがかからない状況(残った客も現状に満足しているわけではない)。実は店主が心を入れかえさえすれば、諸問題の根本部分が解決し、少なくとも客の怒りは収まるのだが(もう新規客は入らない)その気配は無し。この店主、開店当初は接客態度に定評があったのだが、1年が経った頃になんか勘違いをして、以降、そのまんまである。
 「Jフェニ」の現状はこんなもんだ。

 もう、序章編商法がどうの、苦行武器開発がどうの、というレベルではない。ロボカスタマイズのシステムを作る事には熱心だが、楽しくゲームを遊ばせようという意欲の欠如が素薔薇しくて涙が出る。
 本編だけでなくβ版も4800円で売らないと採算が取れないなら、序章編も許そう(もっと買って嬉しい内容のヤツも作れるはずだが、しかも手間をかけずに)。常識的な回数なら(今回は最低でも1331回の作業)現状の武器開発仕様も、全パーツの特性を一度はプレイヤーに掴ませるという意味で悪くない。だが、それをどう遊ばせるかが致命的にダメだ。一つ一つの面の中で流れに起承転結をつけること、そして、それを積み重ねていく事で全体を通した展開を見せること。これが破滅的に出来ていない。キャラにイタい台詞を喋らせさえしとけば、ストーリー性が出るってもんじゃないだろう(ゲームにおける「ストーリーの質」と「脚本の質」の区別がついてないヤツが多いのは「Jフェニ」に限ったハナシじゃないが)。
 コレ以上ないくらい素直に宇宙空間戦闘を構成し、遂にブーストを通常移動手段に割り切った(移動だけならゲージが減らない)。ロックオンも採用し、全方位の高機動戦とニュータイプ撃ち「だけ」ならガンダムゲー以上。武器の変形は戦術と操作感に多彩な広がりを作る。
 どれも現状のままで天下が取れるような武器ではないにせよ、それでも純然たる「Jフェニ」の美点。高機動系ロボゲーの可能性の一つだ。
 それがッ、消えるのかッ、潰えるのかッ。
 遥か宇宙の片隅でドン底まで落ちこんだ私の青春、こんな無残なまま終わってしまっていいのッ?

04/03/06  代


無茶苦茶な すごい 空戦

 結局、「エアフォースデルタ ブルーウイングナイツ」、買っちまった。
 イロイロ悩んだが、なんとなーく「□ボタンを連打しないゲーム」がやりたくなった。それに、ウソかホントか知らないが、機体リストの中にこんな名前↓がある、

104 VIC VIPER(グラディウス)
105 TwinBee(ツインビー)
106 MX5000(フラックアタック)
107 Jerry Mouse(A-JAX)
108 Falsion(ファルシオン)
109 Blue Thunder M-45(サンダークロス)
110 MANBOU-J(スペースマンボウ)
111 ブロックピース発射装置搭載戦闘機(クォース)
112 スーパー戦闘機(トライゴン)
113 FLINT-ROCK(XEXEX)
114 ペン太(夢ペンギン物語)
115 Aura-Wing(クライシスフォース)
116 Axelay(アクスレイ)
117 Poly(ポリスターズ)

 と聞けば、手を出さんわけにはいかぬ。特に112、113、115、116番。デマのような気もするが、少なくともビックバイパーとツインビーは確定らしいし。
 んで、序盤戦をちょこちょこやっとるが、
 まー、コレ以上ないくらい見事なまでに「いんちょきフライトシューティング」だ。種ガンダムとエリア88を足して、ストライカー1945つーかソニックウイングスを掛けると合体事故でコレになる。ここは地獄の1丁目。命知らずの怪人部隊。エリパチ的には、こんな感じ。

「これがこのゲームの概略図だ」
「ゲームのジャンルはシューティングだが、実在軍用機を操るフライトシューティングの形態をしている」
「難所は5ヶ所、AからEまでの部分だ」
「企画より仕様に問題がある」
「フライトシューといっても、途中にやばい部分がいくつもある」

「だめだぜ、こりゃ…今のゲーム業界で売れるわけがない」
「STGを名乗ったら非シューターに見向きされなくってワゴンセールに捕まってしまう………フライトシムを追求したら軍オタ以外には理解不能だ…」
「こりゃ…むりだ…」
「ラウンデル…これじゃ15%の消化率どころか100%…だめだぜ!!」

「私も初めはそう思った…これを見てくれ」
「難所の一つ、『自機はリアル戦闘機』」
「『ミサイル搭載量数十発』だ…」
「次に『敵は超兵器』…」
「そして、『最後は宇宙で戦闘』…」
「キャラ同士のアニメ的会話演出…」

「ひでえもんだ。見てるだけで呆れるぜ…」
「矛盾要素が山のようにあるな…」

「あわてるな!! 全部重ね合わせて映すと、こうだ!!」

「『ジャンル→フライトコンバットアクション』」

「ああっ!!」「へー!!」「ふーむ!!」

「ここで業界趨勢から下、雑誌記事扱い、問屋筋に抜け道ができる」
「こいつをくぐりぬけていくんだ…」

「ギリギリだぜ…内容が詐欺呼ばわりされる寸前だ」
「一歩まちがえば、リアル派・インチキ派双方の逆鱗にぶちあたって総スカンだ」
「しかし、登場機体数とゲーム戦闘機使用可能さえ匂わせれば、ほとんど両サイドに言い訳できるな」 

「こいつは綱渡りだ…オペレーション”エアフォースデルタ ブルーウイングナイツ”やってもらおう!!」

 無茶な挙動の戦闘機に、無茶な量のミサイルを積んで、どんなGにも耐え且つ撃墜されても死なない無茶パイロットが、無茶な超兵器と、無茶なシチュエーションで戦う、無茶なフライトSTG(ただの3DSTGなら、この程度は無茶とは言わない)。
 とはいえ、激突は即死だし、ミサイルも1発2発なら平気というが3発はヤバイ。開発インタビューや雑誌のレビューで言うほど、「爽快感重視で難易度低め、初心者も安心」では断じてない。むしろ、初心者ほど覚悟と注意が必要だ。だって、このゲームも、「上手いヤツはドンドン楽になって、ヘタレほどガンガン追い詰められていく(場合によっては、ゲーム進行不能まで追い込まれて最初からやり直しもありうる)」ゲームだから。初心者向けというより、ある程度スキルがあるヤツが低難度で暴れ回る快感を求めるタイプかもしれん。


・追記
 先月からやっとった、「エアフォースデルタ ブルーウイングナイツ」が終わった、つーか、全機体取ったので一応、終了。
 いやー、素晴らしいゲームだった。なぜなら、慣れれば1日1周出来るから。ゲームは1日2時間。
 最後までやってみると、前に言ったコトとは全然違ってしまうが、宇宙戦とかコナミSTG機云々をさっぴいても、「ブルーウイングナイツ」は立派な3DSTGだった。個人的に、コレは「ステラアサルトPS(パーフェクトシステム)」アーンド「ソーラーアサルトFINAL」と認識する。
 そして、「簡単か、難しいか」と言われれば、やはり「簡単で爽快感重視」のゲームだったと思う(「初心者でも安心」かどうかはともかく)。最後までやり込んだ人間と、出だしだけちょっと触れた人間は「簡単」だと思う作りだ。ゲーム誌のレビュアーがどっちだったのかは知らんが。
 中盤戦でヒーヒー言ってた頃はしんどかったが、それも1周目限定の話。今なら、「地下鉄構内に潜伏中の敵を『飛行機』で掃討」も「巨大大砲の『砲身の先から内部に侵入』して『発射される弾を避けながら』奥の中枢ユニットを破壊。無論、飛行機で」も楽にこなせる。別にオレが上手いわけじゃないよ。だって、あたし、いまだに「風の谷」(ナウシカ+エリ8の「全部重ねると(以下略)」の渓谷戦)をロール&ピッチ操作で抜けらんないし。
 結局、難しいというより判り辛いゲームなのだと思う。それも、空戦部分そのものではなく、ゲーム進行に関するシステム回りが。
 このゲームは、被撃墜数を抑えようとか、なるべく多くのミッションをクリアしようなどの、プレイヤーとしては自然な感情からの当たり前の行動が、ゲームシステムへの理解が少ない間は、進行の無駄を生むようになってしまっている。実際には、後々のために撃墜されておく必要があるし、非重要ミッションは後の周回で余裕がある時にやっていけばいい。ほぼ全てのミッションは初期機体でフツーにクリア出来るので、1周目は修理費がかかる上位機体を潰しながらトライ&エラーを繰り返すべきではない。ゲームオーバーになっても、ロードしてやり直したりせずに戦績上書きでそのまま進める方が効率がいい。
 進行に無駄が多くなるから、より難易度が高い印象が強くなる。全体を通して見れば、さしてペナルティーも用意せず、無闇に高水準のプレイも要求せず、見返りはプレイの質より量にかかるように設定し、と、初心者対策になっているのだが、コレが裏目に出ちまった感じだ。

04/02/07  代


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